【tdr1914】「白雪姫」の女王の傲慢さを示すものとは・・・
ディズニー初の長編アニメーション映画であり、世界初の長編カラーアニメーションでもある作品「白雪姫」
1937年に公開され、今なお愛される不朽の名作ですね。
本作品に登場するヴィランは白雪姫の継母“女王”。
黒いマントに紫色のローブを着、濃い化粧に強い目つきが印象的なヴィランですよね。
その上、自身が世界一の美女になるために白雪姫を殺そうとする・・・という自己中心的かつ傲慢な性格の彼女。
見た目の悪役感と性格の悪さのコンボで、かなり強烈なイメージが定着している彼女ですが、作中では容姿や性格以外にも彼女の傲慢さを表していたものがあります。
それは彼女が腰を下ろす玉座。
あまり記憶にない人もいるかもしれませんが、女王の玉座は背もたれに孔雀があしらわれた金色のかなり派手な代物で、“peacock throne”と呼ばれています。
「peacock」とは「孔雀」という意味で、見たままの名前なのですが、問題は何故孔雀なのかということ。
孔雀はご覧のとおり、派手で華やかな生き物ですが、七つの大罪においては「傲慢」という意味を持っています。
つまり、この椅子は女王の傲慢さや虚栄心を現すためのアイテムだったわけです。
ただ派手だから、華やかだから、というわけではなく、きちんとした演出意図があったわけですね。
・・・これは子供の時に見ても気付かない演出と言えます。
ディズニー映画には他にも子供の時なら気付かない、こだわり抜いた演出がたくさんあります。
子供の時以来見ていない作品も、見直してみると新しい発見があるかもしれません。
是非、みなさんも注意深く様々な映画を楽しんでみてくださいね。