【tdr1599】実写「美女と野獣」マレーシアで上映中止。一体何故・・・?
2017年4月21日に公開を控えている実写映画「美女と野獣」
実は本作には“ディズニー史上初”となるゲイキャラクターが登場するのですが、このゲイキャラクターが思わぬ波紋を呼び、話題を集めています。
ゲイキャラクターとして登場するのはディズニーヴィランズの“ガストン”の太鼓持ち「ル・フウ」
ガストンを持ちあげるお調子者であり、ガストンに対して恋愛感情を持つキャラクターなのですが、本キャラクターの“同性愛シーン”が問題視され、2017年3月15日マレーシアでの上映中止が決定しました。
マレーシアはイスラム教徒が大多数を占める国であり、男性同士の性行為等を法律で禁じています。そのため、マレーシア映画検閲委員会では本作品の「男性二人がダンスホールで踊るシーン」を“同性愛を助長する”としてカットするよう指導。
これに対し、ディズニー側は「マレーシア用にカットすることはないし、これからもそうすることはない」と述べ、3月16日に予定していた本作品の公開を中止しました。
問題となるシーンはたったの3秒。マレーシア側はその3秒をカットさえすればPG-13指定で上映を認めるとしていたわけですが、その3秒のカットもディズニーとしては許し難いことだった、ということなのでしょう。
因みに本作品の上映是非についてはマレーシア以外の国でも問題視されています。
ロシアでは与党議員が「同性愛の宣伝活動を未成年に広めることを禁じた法律」をもとに上演禁止を求めており、16歳以上の年齢制限付きでの公開となりました。アメリカ・アラバマ州の映画館でも同性愛のシーンを問題視し、上映しないとFacebook上で宣言。波紋を呼んでいます。
一昔前に比べて、世間的に広く認知されてきた同性愛。
認知はされていても表現として描くにはまだまだ障壁があるようですね。