【tdr0702】ぜんぜん違う!ピクサー作品の原題と邦題

国外で製作された映画や書籍、楽曲などのタイトル(原題)を日本語のタイトルにしなおす「邦題」

ただ原題を直訳したり、読み方をそのままカタカナに直したりしたものもあれば、意訳してつけられたものや、原形を留めていない邦題が付けられることもあります。

原形を留めていない例として、2014年に大ヒットしたディズニーの長編作品「アナと雪の女王」の場合、タイトルから二人の主人公とその物語の舞台が想像することが出来、語呂のいい邦題ですが、その原題は「Frozen」とかなりシンプル。

さらに、次作の「ベイマックス」も単に原題をカタカナに直しただけのものかと思えば、「Big Hero 6」という全く違う原題になっています。

タイトルを見たときに「興味を引くか」、「中身を想像できるか」といった理由から、直訳・意訳で邦題が付けられているのです

ではピクサー作品の場合はどうでしょうか。

ピクサーといえば「トイ・ストーリー」や「モンスターズ・インク」、「カーズ」などで知られていますが、これらは原題をカタカナに直したもの。

大胆に変更された作品なんてないのでは・・・と思いきや、15作品中4作品(2015年6月現在)が原題とは違う邦題になっています。

その4作品というのが、「Mr.インクレディブル」と「レミーのおいしいレストラン」、「カールじいさんの空飛ぶ家」に「メリダとおそろしの森」です。

では一体、どんな原題だったのでしょうか。

○Mr.インクレディブル/The Incredibles(信じられない《複数形》)
○レミーのおいしいレストラン/Ratatouille(ラタトゥイユ:フランスの家庭料理)
○カールじいさんの空飛ぶ家/Up(高い方へ)
○メリダとおそろしの森/Brave(勇敢な、勇ましい)

「Mr.インクレディブル」は大きな変更がなかったものの、他3作品は原形がないどころか、かなりシンプルな原題となっています。

「レミーのおいしいレストラン」の原題が「Ratatouille(ラタトゥイユ)」なのは、主人公「レミー」が「ネズミ(Rat)」にかけているためで、本作中にも料理批評家への特別な一品として「ラタトゥイユ」が出されたり、新しく開いた店の名前に「La Ratatouille」とつけたりしています。

「カールじいさんの空飛ぶ家」の原題が「Up(アップ)」なのは、単純に家ごと高い空へと飛ぶから。とはいえ、日本人が「Up」と聞いても内容を想像するどころか、「上」、「あげる」なんていうイメージしか湧きませんよね。

そして「メリダとおそろしの森」の原題が「Brave(ブレイブ)」なのは、主人公「メリダ」が勇猛果敢な女性であるから。しかし、これまた日本人にとっては浸透していない単語ですし、意味を知っていても作品の良さを引き出せないタイトルといえます。

このように邦題からは想像が出来ない原題の作品は数多くあります。お気に入りの作品の原題を調べてみると面白いかもしれませんね。

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