【tdr0668】「メリダとおそろしの森」の製作期間は通常の倍かかった?
2012年に公開されたピクサーによる長編フルCGアニメーション「メリダとおそろしの森」
これまでの作品とは違う「ダークな大人向けの物語」であること、ピクサー初の女性主人公で、ピクサー初のフェアリーテール(おとぎ話)であることから、これまでにないピクサー作品として話題を呼びました。
そんな、「新しいことだらけ」だった本作は、その製作に長い年月を要することになりました。
通常、CGアニメーションにかかる製作期間は3~4年ですが、「メリダとおそろしの森」にかかった時間は・・・倍の7年。初の試みだらけの状況で物語を構築するのは並大抵のことではありません。
また、物語の舞台である10世紀ころのスコットランドを再現する難しさもあったことでしょう。
物語を練りこみ、手直しを繰り返していったのです。
その過程で描かれた絵コンテは驚きの111,000枚。
ピクサー代表作である「トイ・ストーリー」でも要した絵コンテの数は92,000枚なので、この数がどれだけ多いか解りますよね。
今まで築きあげたイメージを一新させるために7年もの時間を費やしたピクサー。
その前向きな姿勢が名作を生みだすのでしょうね。