【tdr0655】超過酷!「白雪姫」のセル画制作の舞台裏

ディズニーにとって初の長編アニメーション作品として、4年の歳月と170万ドル(当時の金額)をかけて制作した、世界初の長編カラーアニメーション「白雪姫」

ディズニーが大きく飛躍したきっかけである大作は、シャレにならない労力と時間をかけられて生まれました。

その労働時間は一日15時間で、休日はほぼなし。

ブラック企業も真っ青になる労働環境ですが、それでも4年もの時間がかかったのです。

何故、それほどまでに時間がかかったのか、その理由は「膨大な量のセル画」にありました。

滑らかな動きのアニメーションを制作するためには、それだけ多くのセル画を用意する必要があります。

1秒24枚のセル画を用意するとして、1分に必要な枚数は1440枚。

それが長編アニメーションともなれば必要枚数は跳ね上がり、単純計算しても1時間半で約13万枚も必要になるのです。

そして、実際「白雪姫」に使われたセル画の枚数は約25万枚。

恐ろしい枚数ですよね。

さらに驚くべきは、1枚のセル画制作にかかる時間です。

白黒なら2色で済みますから制作工程も比較的楽なのですが、カラーとなると話は違います。色鮮やかな配色になったため、他の色と混ざらないよう1色ずつ塗り、きちんと乾かさなければなりませんでした。

その乾かすのに要した時間は8時間。

1色塗っては8時間乾かし、また1色塗っては8時間乾かす、という工程を25万枚分続けたのです。

休みなしで一日15時間働いても、塗れるのはせいぜい2色・・・気が遠くなるなんて言葉では済みませんね。

4年の歳月を費やしたのも納得です。

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