【tdr0152】「Mr.インクレディブル」に登場した実在人物とは?

2004年11月5日(日本では2004年12月4日)に公開された長編フルCGアニメーション映画「Mr.インクレディブル」ピクサー・アニメーション・スタジオが手掛けた長編アニメーションとしては第6作目になり、評論家から絶賛された「アイアン・ジャイアント」を監督したブラッド・バードが、脚本・監督となった作品です。

ピクサー作品の中で、初めて「人間社会」が舞台となり、「人間」が主役となった本作ですが、実は物語中に「現実世界に実在する人物」がゲスト出演しています。

その人物とは一体何者なのでしょうか?

かつて、ウォルト・ディズニー・スタジオには、数多くいる優秀なアニメーターの中において中心的な働きをし、多くの功績を残した9人のアニメーターが所属していました。彼らは「ナイン・オールドメン」と呼ばれ、今や伝説的な存在として語り継がれています。

その「ナイン・オールドメン」と呼ばれたうちの二人が、「Mr.インクレディブル」にゲスト出演しているのです。

出演シーンは物語の終盤、シンドロームが作り上げた戦闘ロボットを破壊した直後。メガネをかけた二人の初老の男性が画面に映ります。この二人が「ナイン・オールドメン」なのです。向かって左、背が高く面長の男性が、「フランク・トーマス(1912~2004)」そして向かって右、背が低く丸顔の男性が「オリー・ジョンストン(1912~2008)」「ナイン・オールドメン」の中で、仲が良かったとされる二人組です。

本作の監督である「ブラッド・バード」は自身が監督した「アイアン・ジャイアント」においても二人をゲスト出演させるほど、彼らを強く尊敬していました。

そのため、本作においてもゲスト出演に至ったのだそうです。

ただ、残念なことに「フランク・トーマス」は「Mr.インクレディブル」の公開2ヶ月前に自身の出演を見ることなく、その生涯を終えてしまいました。

ですが、このことはきっと誇りに思い、喜ばしく思っていたに違いありません。尊敬される人物と、尊敬する人物、この熱い絆が作品からは感じられますね。

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