【tdr0064】「アラジン」のジーニーは青ではない色にする予定だった?

ディズニー映画「アラジン」に登場するムードメーカーといえば、青くて陽気なランプの魔人「ジーニー」ですよね。類希なる早口トーク術で、笑いを畳みかけてくるディズニー内屈指のムードメーカーといっても過言ではないでしょう。また、願い事を3つまで叶えてくれる、という夢のようなキャラクターでありながら、偉そうにすることは一切なく、常に明るくて優しいところも魅力の一つ。

そんなランプの魔人「ジーニー」ですが、プロット時点では現在の「青い色」ではなく、別の色で考えられていました。

その色というのが、なんと「紫」。

・・・頭の中で想像してみても、どうも悪い魔人のイメージになってしまいますよね。もしくは不気味な魔人・・・と、どう考えても「マイナスイメージ」にしかならず、どちらかというと敵役に嵌りそうな感じになります。そう考えると「青」になってよかったな、と心から思いますが、では何故「青」に変更になったのでしょう?

それは、善悪の立場を色で表現する際に、紫は善には向かないと判断されたからです。

「アラジン」というアニメの世界観において、善は「青」もしくは「黄」で統一されていました。アラジンのベストや、ジャスミンの上下の服、アブーの帽子、魔法の絨毯・・・これらは全て青系統の色です。そして国王サルタンは薄い黄色の服を着ていました。つまり、善側ということになります。

では、悪の色はというと・・・それは「赤」、あるいは「暗い色」と決められていました。悪役であるジャファーは黒と赤の服を着ていましたし、魔人化した際も暗い赤色をしていました。またオウムのイアーゴも赤い毛色でしたね。

この色での判別を「紫」でするとなると・・・紫は赤と青の中間色ですから・・・配合具合によりますが、暗い色ということには違いないので、悪の方に分類されるかと思います。

それだと、「悪っぽいのに味方」という、なにか気持ち悪い感じになりますよね?だからこそ、紫から青に切り替えられたのです。

しかし、色で判別していたとは知りませんでした。きっと見ている側に「無意識に判別できる」ようにしていたのかもしれませんね。

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