【tdr0685】神対応!マニュアルにはないキャストの粋な計らい
東京ディズニーリゾートを訪れるゲストをもてなすために、キャストたちは厳しい研修を受け、細かく定められているマニュアルを網羅し、ディズニー基準のサービスを提供しています。
小さなものにまでマニュアルが定められているからこそ、どんなゲストにも平等のサービスを提供できるようになっているわけですが、時にはイレギュラーな事態が起きることも・・・。
ある日のことです。
遺失物センターに「大切なもの」を紛失したゲストが現れました。
その大切なものとは・・・婚約指輪。
一生の思い出であり、かけがえのない大切なものをパーク内で失くしてしまったのです。大慌てで遺失物センターに届け出たものの、この広いパーク内で見つかるとも限りません。もう見つからないかも、という気持ちが気分を落ち込ませ、夢の国を楽しむ気にもなれずに一日を過ごしました。
そして数時間後、半ば諦めつつも再び遺失物センターを訪れると、待っていたのは笑顔のキャスト。
ゲストが期待に胸を膨らませると、キャストは小さな箱を差し出しました。
見覚えのない小箱に不思議に思いながらも中を開けると・・・そこには失くしたはずの婚約指輪が入っていたのです。ゲストにとっては大切な婚約指輪を、裸のまま保管して傷がついてはいけない・・・そう考えたキャストの配慮でした。
このキャストの配慮はマニュアルにあるわけではありません。キャスト自身の思いやりの心が、この臨機応変の対応をとらせたわけです。
この対応にキャストの上司は「よくやったね。どうしたら同じレベルのサービスを他のゲストにも提供できるか、これからも考えていこう」と褒め、更なる高みを目指すように労いの言葉をかけたそうです。
マニュアルが常に最善の対応を導くわけではなく、「何がゲストのためになるのか」と考え行動するキャストがいるからこそ、最高水準のサービスを提供し続けられるのでしょうね。